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殺虫剤にはどんな種類がある!?害虫駆除の薬剤の種類

2022年8月26日

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殺虫剤にはたくさんの種類がありますが、特徴を知って使用することで効果を最大限に発揮させることができ、害虫対策に有効です。

この記事では害虫駆除の薬剤の種類や特徴をご紹介します。

殺虫剤の種類

殺虫剤には駆除方法によりいくつかの種類に分かれます。

接触剤

害虫に直接かけ、接触させることで退治する殺虫剤です。
一般的な殺虫剤はこの接触剤が多く出回っています。

素早く害虫を退治することが出来る一方で残効性に欠け、害虫が発生するたびに散布する必要があります。
しかし、最近では残効性を持たせたものも開発されています。

また、散布された場所に害虫が触れても効果が現れるものもあります。
この種類のタイプはかけむらのないように丁寧に散布することが大切です。

食毒剤

散布された薬や葉などを食べた害虫を退治する薬剤です。
植物に食害がある場合、すぐに食害が止まるため、被害防止に効果的です。

誘因殺虫剤

食毒剤の一種で、害虫が好む餌の中に薬剤を混ぜ、おびき寄せて退治する薬剤です。
誘因殺虫剤は被害に遭う前に退治することが出来る点も大きなメリットです。

夜間活動する虫など、直接見つけて退治するのが難しい害虫に有効です。

浸透移行性剤

食毒剤の一種ですが、通常の薬剤は植物に吸収されても植物体内を移動しませんが、根や葉から吸収されて移動する薬剤を浸透移行性薬剤と呼び、その植物を食べた害虫を退治します。

長時間効果が持続するというメリットがあり、広範囲の園芸害虫の防除に適しています。
また、接触剤では駆除が難しい葉を巻いたりコブを作る害虫にも効果があります。

物理的防除剤

薬剤を散布することで害虫を膜で包み込んで退治します。
天然由来や身の回りにある成分を使った優しい成分の薬剤が多くあります。

有効成分の種類

殺虫剤の有効成分にもいくつかの種類があり、害虫を駆除するメカニズムがそれぞれ異なります。

有機リン系殺虫剤

有機リン系殺虫剤はリン酸エステル化合物のことで、昆虫の体内に入るとコリンエステラーゼの作用を阻害します。
そして、神経終末での神経伝達物質であるアセチルコリンが分解されずに蓄積されると正常な神経伝達が行われなくなり、中毒症状を引き起こして死に至ります。

殺虫力が強く、ゴキブリ、ハエ、蚊の成虫や幼虫対策に利用されます。

ピレストロイド系殺虫剤

ピレストロイド系殺虫剤は除虫菊に含まれるピレトリン類と化学的に類似した合成化合部を含んだ殺虫成分です。

一般的に即効性があり、ノックダウン効果があります。
そのため、隠れている虫を追い出すために利用されることもあります。

カーバメート系殺虫剤

カルバミン酸がエステル化したもので、その作用機構は有機リン系殺虫剤と同様、昆虫のコリンエステラーゼを阻害し、麻痺・中毒症状を起こさせて殺虫します。
農業でも多く使用されています。

IGR剤

IGR剤は昆虫成長制御剤とも呼び、昆虫のホルモンバランスを狂わせて脱皮や羽化を阻害して殺虫する薬剤です。
哺乳類に対する毒性がほとんどなく、安全性の高い薬剤です。

シロアリ駆除剤などで広く使用されています。

ネオニコチノイド系

たばこに含まれるニコチンに似た構造を持つ殺虫剤です。
昆虫の神経物質であるニコチン性アセチルコリン受容体の阻害剤として作用して殺虫します。
人畜に対して安全が非常に高いというメリットがあります。

シロアリ防除剤として使用されています。

薬剤の剤型の種類

乳剤

油溶性の有効成分(ピレスロイド)を有機溶剤に溶かし、界面活性剤を添加して乳化した薬剤です。
主に防除業者の業務用薬剤として使用されます。

油剤

有効成分を有機溶剤に溶かした薬剤で、噴霧器で噴霧して使います。
防除業者がビルや倉庫で取り扱うことが多い薬剤です。

粉剤

有効成分をクレーやタルクなどの鉱物性粉末と混ぜたものです。
ピレスロイドのフェノトリンを有効成分とする粉剤は這う虫の駆除として畳の裏や床下、天井などに散布して使います。

錠剤

有効成分を固定するどだいとなる物質と混合して固めたものやパラジクロロベンゼンのようにほぼ有効成分そのもので形成されているものもあります。

エアゾール

有効成分、溶剤、補助剤を噴霧剤と共に噴射させるタイプです。
蚊やハエ等を対象とした空間エアゾールと、ゴキブリやダニなどの駆除や予防のために畳やカーペットに噴霧する塗布型エアゾールが存在します。

くん煙剤

加熱して有効成分を含んだ煙を発生させるタイプです。
ゴキブリやダニに対して使用され、人がいない場所で高濃度で使用されます。

主に酸化カルシウムの加水発熱反応や金属化合物の酸化発熱反応を利用したものが製品化されています。

殺虫剤の選び方

殺虫剤を選ぶ際は
・効果
・成分
・駆除したい虫の種類
で選びます。

殺虫剤には殺虫効果がある製品と害虫を寄せ付けない効果がある製品があります。
殺虫効果がある成分は人やペットに影響がある可能性もあるため、使用場所や環境に注意して利用します。

害虫を寄せ付けない忌避効果のある製品は害虫発生時期の前に設置すると効果が期待できます。

さらに、成分に関しても十分な注意が必要です。

多くの殺虫剤に含まれるピレスロイド系の殺虫剤は人間には害はないとされていますが、ペットには悪影響が及ぶ可能性もあるため、ペットが自宅にいる方は十分な注意が必要です。

次の項では、駆除したい虫の種類別おすすめの殺虫剤のタイプをご紹介します。

害虫別おすすめ殺虫剤タイプ

上でご紹介したように殺虫剤にはさまざまなタイプがありますが、駆除したい害虫に有効な殺虫剤の剤型は異なります。

ゴキブリ

・エアゾール(スプレー)タイプ
・ベイト剤
・粘着タイプ
・くん煙剤

蚊・ハエ

・エアゾール(スプレー)タイプ
・設置タイプ

ダニ

・注入タイプ
・設置タイプ
・くん煙剤
・エアゾール(スプレー)タイプ

クモ

・エアゾール(スプレー)タイプ

毛虫

・エアゾール(スプレー)タイプ

カメムシ

・エアゾール(スプレー)タイプ

ハチ

・エアゾール(スプレー)タイプ

駆除したい害虫に合わせた薬剤を使うことが大切

害虫駆除の薬剤をご紹介しました。

殺虫剤は害虫に合わせて対応する薬剤があり、その成分と効果もさまざまです。
殺虫剤のパッケージには対応している害虫が記載されており、また、最近では対象の害虫専用の薬剤も多数登場しています。

ご使用の際は使用方法や使用回数、使用上の注意をしっかりと確認して正しく使うようにすることが大切です。

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