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害虫駆除におすすめの薬剤はどれ?殺虫剤の代表的な有効成分を解説

2022年9月23日

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殺虫剤など、害虫駆除の薬剤は多数販売されており、一体どれが害虫に効くのか迷ってしまう、という方もいらっしゃるでしょう。
また、人体やペットに安全なのか心配されている方も少なくありません。

害虫駆除の薬剤にはさまざまな有効成分が使用されています。

有効成分の特徴を知っていると欲しい効果の殺虫剤を選びやすくなりますので、代表的な有効成分の効果は知っておいて損はないでしょう。

そこで、代表的な殺虫剤の有効成分や、安全性について解説します。

害虫の分類

害虫は薬機法などの法律によって「衛生害虫」「不快害虫」「園芸害虫」に分類されます。

衛生害虫

衛生害虫は感染症の原因である病原体を運んだりアレルギー疾患を引き起こすことで、人々の健康を脅かす害虫です。

「衛生害虫の例」
ハエ、ゴキブリ、蚊、ノミ、家ダニ、トコジラミ、屋内塵性ダニ類(ヒョウヒダニ、コナダニ等)、シラミなど

不快害虫

衛生害虫、園芸害虫以外の虫で、多くの人がその姿形に不快感を持つ害虫や、人を刺す、咬むなどの害を与える衛生害虫以外の害虫です。

「不快害虫の例」
アリ、ハチ、ダンゴムシ、ムカデ、ワラジムシ、カメムシ、クモなど

園芸害虫

園芸害虫は農業害虫の一部に含まれる害虫で、庭木や花、野菜、果樹などに害を与える害虫です。

「園芸害虫の例」
アブラムシ、毛虫など

家庭用殺虫剤、虫ケア用品の安全性

家庭で使う殺虫剤や虫ケア用品は本当に安全なのか、薬剤を使用する人間の健康に影響はないのか、気になりますよね。

家庭用殺虫剤、虫ケア用品は法律で安全性を厳しく規制されており、安全に使用することができます。

「家庭用殺虫剤」のうち、ハエ、蚊、ゴキブリなどの衛生害虫の駆除を目的とした製品の場合、薬機法により「医薬品」や「防除用医薬部外品」の承認を受けなければ製造、販売することができません。

そのため、安全性に関して数多くの安全性試験結果をもとに厚生労働省の厳しい検査を受け、消費者が使用しても安全であることが確認されなければ製造販売ができないことになっています。

不快害虫用の薬剤では薬機法の審査に準じて、各メーカーが厳しく安全性評価を行います。
園芸害虫は農薬取締法に基づき、農林水産省の厳しい検査を受け、安全性評価を受けた上で製造がされています。

このように、家庭用殺虫剤は法律により厳しい審査が行われ、安全性が評価されたうえで製造・販売がされています。

ピレスロイド系殺虫成分の特徴と効果

殺虫剤の有効成分には実にたくさんの種類があります。
効果の出方や、作用はさまざまですし、有効成分により効果が出やすい害虫も異なります。

まずはおよそ90%の殺虫剤に有効成分として使用されるピレスロイド系の殺虫成分や効果についてご紹介します。

ピレスロイドの特徴

ピレスロイドは除虫菊(シロバナムシヨケギク)の花に含まれる天然殺虫成分「ピレトリン」とそれに似せて作った化合物のことを指します。
ピレスロイドには有機リン系などの他の殺虫成分にはない優れた特徴があります。

即効性

ピレスロイドは微量でも害虫に効果があり、即効性が高いのが特徴です。
ピレスロイド系の中でもピレトリン、アレスリン、フタルスリン、イミプロトリンなどは即効性が高くノックダウン効果があります。

忌避効果

蚊取線香や電気式蚊取を使用した場合、殺虫成分だけでなく、蚊を寄せ付けない効果があります。

追い出し効果

家具の後ろに潜んでいるゴキブリにスプレーを噴射すると明るい所に飛び出してきて死ぬなどの効果が期待できます。

安全性の高さ

ピレスロイド系は害虫の神経に作用して麻痺させて退治します。

昆虫に高い効果を発揮する一方、哺乳類や鳥類の体内に入っても速やかに分解され短時間のうちに体外へ排出されるため、人やペットには安全性が高いという特徴があります。

ただし、カブトムシやクワガタなど、昆虫をペットとして飼っている場合には注意が必要です。

また、魚類に対しても毒性が強いので、くん煙剤やスプレー剤を使用する場合には水槽にカバーをしたり部屋の外に出すなどの対策が必要です。

有機リン系殺虫成分の特徴と効果

有機リン系殺虫剤はリン酸エステル化合物で、昆虫の体内のコリンエステラーゼと結合してその働きを阻害します。

これにより、神経伝達物質であるアセチルコリンが分解されずに蓄積し、正常な神経伝達ができなくなり、中毒症状を起こして死に至らしめます。

一般的にピレスロイド系の殺虫剤に比べると殺虫力が強く、しかし一方で、魚類に対して毒性が低いのが特徴です。

また、人体への毒性が非常に低く、体内に取り込まれたとしても速やかに分解され、短時間のうちに排出されます。

ハエや蚊、ゴキブリ、ダニなど、幅広い衛生害虫の対策に効果がある有効成分はフェニトロチオンです。

IGR(昆虫成長阻害成分)の特徴と効果

IGR剤は「昆虫成長抑制剤」とも呼び、昆虫の変態や脱皮をコントロールしているホルモンのバランスを狂わせて脱皮や羽化を妨げ、死に至らしめる薬剤です。

そのためIGR剤は昆虫の特定の時期にのみ作用します。

IGR剤の代表的なものはシロアリ用のベイト剤です。

シロアリのベイト工法では家の周りにステーションと呼ばれる筒状のケースを一定間隔で埋め込みます。
その中にベイト剤(毒エサ)を設置し、毒エサを巣に持ち帰らせて食べさせ、巣ごと駆除します。

特にアセタミプリド、チアメトキサムはシロアリに対しての殺虫効果が優れています。

IGR剤は昆虫の脱皮を阻害する薬ですので脱皮をしない哺乳類や鳥類、魚類などに対しても非常に安全性が高い成分です。

ネオニコチノイド系の特徴と効果

ネオニコチノイドとはタバコに含まれるニコチンに似た構造を持つ化合物のことです。
昆虫の神経にあるニコチン性アセチルコリン受容体の阻害剤として作用し、昆虫を退治します。

ピレスロイド系、有機リン系などの殺虫成分に抵抗性を持つ害虫にも効果があるのが特徴です。

人畜に対しての安全性が非常に高く、忌避性がないため、主にシロアリ防除剤として使用されます。

殺虫剤を購入する際は有効成分もチェックしてみましょう

殺虫剤の代表的な有効成分をご紹介しました。

有効成分の特徴を知っていると害虫への効果を発揮するメカニズムが分かるため、欲しい効き目のある殺虫剤を選びやすくなりますので、殺虫剤を選ぶ際は有効成分もチェックして購入するのがおすすめです。

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