害虫駆除は定期的な対策が必要!法令によるルールと有効な対策とは
2022年11月25日
飲食店をはじめとした店舗や事業所ではゴキブリなどの害虫対策は必須です。
特に外から侵入されやすい店舗やビルの場合、定期的に害虫駆除を徹底しないとなかなか効果が出ないのが現実です。
この記事ではねずみ・昆虫による被害にはどのようなものがあるか、法令で定められている防除の頻度と対策はどのようになっているか、有効な対策方法などについて解説します。
害虫駆除は定期的に行う必要がある
害虫駆除を1回やれば完全にゴキブリが駆除できるかどうかは周辺の環境によります。
周囲が飲食店に囲まれている場合、ゴキブリ発生リスクが高く簡単に侵入されてしまう可能性があります。
また、卵がある場合、卵には薬剤が効きにくく、孵化した幼虫がもとで繁殖が広がってしまうことも多くあります。
そのため、定期的に害虫駆除を行い、外から侵入してきたゴキブリやゴキブリの卵に対して対策を行う必要があります。
ねずみ・昆虫による店舗への被害
ゴキブリやネズミ、ハエなど、人の健康や経済活動に悪影響を及ぼす生物を「有害生物」と言います。
有害生物による被害は衛生的な被害、経済的な被害、精神的な被害の主に3種類があります。
衛生的な被害
有害生物は人体へ健康面や衛生面で以下のような有害な影響を与えます。
・媒介
・吸血
・刺咬
・皮膚炎など
・アレルギー
人体に有害な病原菌や雑菌を運んできたり、刺したり咬んだりして皮膚炎などが起こったり、死骸や糞によるアレルギーを引き起こすことがあります。
経済的な被害
飲食店でのゴキブリ発生は大きなマイナスイメージです。
お客さまに不快感を与えるだけでなく信頼を失いかけません。
さらに、文化財や家屋などに被害が及んだ場合には経済的な損失だけでなく、大きな事故に発展する可能性もあります。
・異物混入事故
・家屋家具類への被害
・電気設備での事故
・食品
・書籍
・文化財
・ペット
万が一食品などに異物混入が起こった場合、社会への信頼を失いかねません。
また、ネズミが電線をかじったり、ゴキブリが機械をショートさせたことが原因で大事故につながる可能性があります。
その他、食品や家屋、家具・衣類などの家財、書籍などを食害して被害を及ぼすこともあります。
精神的な被害
たとえ直接的な被害はなくても、見た目の気持ち悪さから不快に感じる場合もあります。
・不快
・悪臭
その姿そのものが不快であるものや大量発生するために不快に思えるもの、不快な悪臭や異臭を発生させるものなどがあります。
法令で定められているねずみ・昆虫等の防除施工頻度と対策
ねずみ・昆虫等の防除について定めた法律はいくつかありますが、建築物衛生法や食品衛生法が代表的です。
いずれも定期的に対策するよう定めています。
建築物衛生法
建築物衛生法の建築物環境衛生管理基準では、ねずみ・昆虫等の防除について、
・ネズミ等の発生場所、生息場所および侵入経路並びにネズミ等による被害の状況について、統一的に調査を実施すること(6カ月以内ごとに1回)
・調査結果に基づき、ねずみ等の発生を防止するため必要な措置を講ずること(その都度)
・ねずみ等の防除のための殺そ剤または殺虫剤を使用する場合は、薬事法の規定による承認を受けた医薬品または医薬部外品を用いること
としています。
食品衛生法
2021年6月1日に食品衛生法が改正され、HACCPに沿った衛生管理が完全施行されました。
大規模な食品事業者はHACCPに基づく衛生管理を行いますが、個人経営の飲食店など、小規模な事業ではHACCPの考えを取り入れた衛生管理を取り入れます。
ねずみ・害虫対策はHACCPの一般的な衛生管理の基準項目に含まれています。
対策として「年2回以上のねずみ・昆虫の駆除作業、または、定期的な生息調査等に基づく防除措置に関すること」とされています。
ねずみ・害虫の定期点検の方法
厨房・食料品保管場所・廃棄物保管場所等の防虫・防鼠構造の確認
害虫等が発生しやすい暖房、食料品保管場所、廃棄物保管場所等はあらかじめ外からの害虫等の侵入を防ぐ構造にしておくことが大切です。
・扉、窓、換気扇等、開口部の防虫網が破損していないか
・扉を開放したままにしていないか
・排水管やガス管等の配管まわりにねずみ等が出入りできる隙間が開いていないか
ねずみ・害虫等の生息状況の確認
月に1回程度、施設全体のねずみ・害虫の生息状況の点検を行います。
生息が確認された場合は防除を実施します。
また、点検の記録・保管も必要です。
特にゴキブリ、ハエ、チョウバエ、蚊などが生息しやすい場所は以下となりますので念入りに点検を行うことが大切です。
・厨房、グリース阻集器、食堂等
・建物周囲、廃棄物保管場所の排水マス、排水溝
・排水層、湧水層
店舗のゴキブリ対策は噴霧タイプがおすすめ
家庭なら燻煙剤で対応
一般家庭に棲みついたゴキブリ対策では燻煙剤が効果的です。
他の部屋に逃げられないよう、全部屋で同時に使用し、逃げ込む場所を作らないようにします。
1回目の使用から2~3週間後に再度使用することで卵対策になります。
店舗の場合は業務用の噴霧タイプが効果的
店舗のゴキブリ対策の場合は噴霧タイプがおすすめです。
家庭なら定期的に燻煙タイプの殺虫剤を使用すればある程度の効果が期待できますが、飲食店などはゴキブリが外から侵入してくるリスクが高いため、自動害虫駆除期のような、タイマーが作動して定期的に殺虫成分を噴霧する方法が効果的です。
害虫駆除機は設置のための特別な工事が必要なく、月々の利用料もリーズナブルで、2週間に1回程度、店舗が無人の時間帯に作動しますので、卵や外から侵入してきたゴキブリ対策でもでき、「気づいたらゴキブリがいなくなっていた」という効果を実感しやすく便利であると言えるでしょう。
害虫駆除は業者のサポートを受けながら取り組むと高い効果を得られる
飲食店をはじめとした店舗のねずみ・害虫対策は、法令に基づいて適切に行う必要があります。
オーナー様のなかには自分で対策したい、と考える方も多くいらっしゃいます。
しかし、営業しながら対策するのは大きな負担となりますし、周辺環境が原因で頻繁にゴキブリが侵入してくるようではなかなか改善ができません。
そのような場合は業者のサポートを受けて対策をするのがおすすめです。
業者であれば業務用の殺虫剤で対応が可能ですので高い効果を期待できます。
高知市で害虫駆除でお困りなら双立美装にお任せください
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