害虫駆除の頻度とは!?ルールで定められた防除の頻度とゴキブリ対策
2022年12月23日
害虫、特にゴキブリは店舗や飲食店にとっては不衛生でイメージダウンにも繋がるため、徹底的に駆除しておきたいものです。
ところで、害虫駆除はどれくらいの頻度で行えば効果があるのでしょうか。
害虫の防除は法律でルール化されており、定期的な頻度で対策・管理をしておく必要があります。
この記事では害虫防除を行う頻度や、特に経営者が頭を悩ませるゴキブリの駆除対策について解説します。
害虫防除を行う頻度
害虫の防除は具体的にどれくらいの頻度で行えば良いのでしょうか。
関連法規では以下のように定められています。
建築物環境衛生管理基準では6カ月以内ごとに1回
「建築物環境衛生管理基準」では、
「6カ月以内ごとに1回、箇所によっては2カ月以内ごとに1回、定期的に統一的に調査を実施し、必要な措置を講ずること」
とされています。
「建築物における維持管理マニュアルについて」では飲食店は月1回以上の点検
厚生労働省健康局生活衛生課が平成20年1月25日に発表した「建築物における維持管理マニュアルについて」の第6章「ねずみ等の防除」では飲食店のねずみ・ゴキブリ管理の頻度として、
原則として月に1回以上の生息点検を実施し、その結果に基づき、防除計画を策定し、適切な方法で防除作業をおこない、防除作業をおこなう場合は医薬品、医薬部外品を用いる、
としています。
これからの環境衛生管理には「IPM」が必要
IPMとは「総合的有害生物管理」の略で、近年の害虫駆除業界の基本となっている考え方です。
対象となる害獣・害虫はネズミ、ゴキブリ、ハエ、蚊、ノミ、シラミ、ダニ等の衛生害虫で、IPMは簡単にいえば「定期的に調査を行い、異常があったときにのみ必要最低限の薬剤を使用する方法」です。
従来の害虫駆除方法は「定期的に薬剤処理を行う」ことが一般的でした。
つまり、害虫が居る・居ないにかかわらず薬剤を使用する方法です。
これに対し、環境への負担や人の健康リスクの低減等を目的に生まれた考え方がIPMです。
IPMは2003年ごろ害虫駆除業界で普及し、現在では害虫管理のスタンダードな考え方になっています。
IPM(総合的有害生物管理)のメリット
侵入・発生原因を見つけて対処できる
IPMでは予防的な観点から定期的に施設を調査するため、清掃不足や設備の老朽化など、害虫の浸入・発生を招く環境や原因に早期に気づいて対応することが可能です。
素早い駆除でコストを最小限に抑えることができる
万が一害虫が発注しても、繁殖が拡大する前に見つけて駆除を行うため、駆除費用も最小限に抑えることができます。
被害の発生リスクを最小限に抑えることができる
食品の異物混入、病原菌の付着、食害、SNS・口コミによる風評被害などの被害の発生リスクを最小限に抑えることが可能です。
不必要に薬剤を使わないので安全
生息調査の結果、必要な場合のみに駆除剤を使用するため、薬剤の使用量は必要最小限となります。
食品を扱う事業者にとっては安心・安全な防除方法となります。
季節別ゴキブリの生態と行動
害虫防除の頻度とIPMを行うのと同時に、店舗ではゴキブリの生態をあらかじめ知って効果的な対策を行うことで被害を最小限に抑えることができます。
まずは、季節別のゴキブリの行動をご紹介しますので、季節に合わせた対策を計画していくと効果的です。
春のゴキブリの行動
春になると冬越ししたゴキブリの活動が始まります。
昨年の秋に産み付けられた卵が越冬し、気温が20度くらいになると孵化し、幼虫が活動を開始します。
この頃の幼虫はまだ小さく、あまり見かけることはありません。
幼虫は、ジュースや食べこぼしの液体を餌にして成長します。
夏のゴキブリの行動
夏は最もゴキブリが活発になる時期です。
活動範囲も広がり、姿を見る機会が増えます。
窓や出入り口を開けている店舗では特に近隣からゴキブリに侵入されやすくなりますので注意が必要です。
気温が25度を超えると繁殖行動も活発になりますので、行動範囲が広くなるだけでなく産卵により爆発的に数を増やします。
秋のゴキブリの行動
夏が終わり涼しくなってくるとゴキブリにとっても行動しにくい気候になってきます。
活動も減っていき、夏のように姿を見なくなります。
しかし、ビル内など暖かい場所に潜んでいるゴキブリもいますので注意が必要です。
夏は駆除を頑張っていても、秋になって対策を怠ると、暖かい室内を狙って入り込まれることもありますので、姿が見えないからと言って対策を緩めないようにしましょう。
また、ゴキブリは秋に産卵した卵は卵のままか幼虫の状態で冬に備えます。
しかし、室内が暖かいと休眠しないで活動し続ける場合もあります。
冬のゴキブリの行動
ゴキブリには越冬する品種と越冬しない品種があります。
黒ゴキブリは段ボールの隙間や家具のうしろなどに潜んで春が来るのをじっと待ちます。
休眠中は成長を止めて寿命を延ばします。
一方、越冬しないチャバネゴキブリは冬は暖かいビルや飲食店、地下街などで生活します。
冬の間も増える可能性がありますので対策が必要です。
事業所は自動駆除機を取り入れると効果的
飲食店や事務所などの事業所で、害虫駆除のために人員を割けない場合は自動害虫駆除機を取り入れると効率的でかつ経済的です。
自動害虫駆除機は店舗や事務所が無人の時間にタイマーが起動し、自動で薬剤を噴霧する機械です。
定期的に自動で害虫駆除を行うため、しつこいゴキブリに効果を発揮します。
自動害虫駆除機は業務用ですので、家庭用よりも高い効果の薬剤を使用します。
現在、一般家庭用の薬剤やベイト剤で対策していて、なかなか効果が見られないという場合には自動駆除機を検討してみると効果を実感できる可能性あります。
害虫の防除は定期的な対応が必要
害虫防除は法令に基づき、定期的な対策が必要です。
一方で、しつこいゴキブリには高い頻度での駆除を行うことが大切です。
特に街中や飲食店が集まっている地域ではゴキブリの侵入リスクが高いため、法律等のルールはもちろん、必要に応じてそれ以上の対策をしなければならないこともあります。
害虫駆除は業者に相談すると専門知識を活かしたアドバイスをもらうことができますので、まずは業者に相談し、効率の良い防除を行うと害虫対策に関する業務を軽減することができます。
高知市で害虫駆除でお困りなら双立美装にお任せください
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