ゴキブリ退治に有効な薬剤とスプレー式害虫駆除剤の種類とは
2023年3月17日
ゴキブリ駆除で一般的に用いられるのがスプレー式の駆除剤です。
多くの方がゴキブリに遭遇したときにスプレー式薬剤で退治したことがあるのではないかと思います。
一口にゴキブリ用殺虫剤といっても実はさまざまな有効成分で作られており、特徴が異なります。
このページではゴキブリ退治用の、特にスプレー式の害虫駆除剤の種類や有効成分について解説します。
ゴキブリ用スプレー式駆除剤には2種類がある
ゴキブリ対策用の害虫駆除剤として最も多くの方が利用しているのが、スプレー式の薬剤です。
実はスプレー式の害虫駆除剤は大きく分けて殺虫成分が入っているタイプと、殺虫成分が入っていないタイプの2種類があります。
殺虫成分が入っているスプレー式駆除剤
いわゆる「殺虫剤」というものです。
ゴキブリを狙って殺虫成分をスプレーすることでゴキブリを駆除することができる薬剤です。
ゴキブリ専用のスプレー剤でも、さまざまなタイプがあり、ノックダウン効果があり命中するとゴキブリがひっくり返って動けなくなる効果を狙うものや、長いノズルがあり、隙間を狙って噴射できたりゴキブリにできるだけ近づかずに狙い撃ちできるものなどがあります。
殺虫成分が入っていないスプレー式駆除剤
殺虫成分が入っていない害虫駆除剤は、ゴキブリを凍結させたり泡で包んでゴキブリの動きを封じるタイプです。
凍結タイプはゴキブリを冷却してゴキブリの動きを止めるという仕組みです。
製品によっては凍結させながら殺虫成分で駆除するというタイプも存在します。
泡タイプは、食器用洗剤の成分でゴキブリが呼吸する穴を塞ぎ窒息させるタイプが一般的です。
ゴキブリを見ずに処分することができるという点で人気があります。
食器類があるキッチンや小さなお子様、ペットがいるお宅でも安心して利用できるというメリットがあります。
ただ、確実に命中させなければゴキブリを退治することはできません。
ゴキブリ用殺虫剤はピレスロイド系がスタンダード
殺虫成分が入っている害虫駆除スプレーにはピレスロイドという成分が含まれていることが多く、一般的な殺虫剤はピレスロイド系の薬剤となります。
ピレスロイドとは
ピレスロイドは天然の除虫菊から抽出された殺虫成分の「ピレトリン」とこれによく似た化学構造を持つ合成化合物の種類の薬剤の総称です。
昆虫の口や皮膚から入り、神経に作用し麻痺させて害虫駆除を行うものです。
特徴としては昆虫には即効性があり、致死力の優れた製品が多数登場している一方で、温血動物に対する毒性は低く、体内での分解・排泄が速いため慢性毒性の心配が少ないという点があります。
ノックダウン効果(速効性)
微量でも害虫に対してよく効き、薬剤の効力が速いという特徴があります。
ゴキブリを狙ってスプレーすると、成分による苦痛でひっくり返って動けなくなります。
ただ、薬剤によるノックダウン効果によりそのまま殺虫できる場合もあれば、少し時間が経つと起き上がって再び走り出す場合もあります。
忌避効果
蚊取り線香を使った場合、蚊を殺すだけでなく、蚊が成分を嫌い近づいてこないという効果があります。
「寄せ付けない」というような謳い文句の害虫駆除剤はピレスロイド系の忌避効果を狙っているものが多くあります。
フラッシングアウト効果(追い出し効果)
隙間にゴキブリが隠れてしまった場合、スプレーを隙間に吹きかけると明るいところに飛び出してきて死にます。
ゴキブリ退治に効果的なスプレーのかけ方
ゴキブリに殺虫剤を掛けたのに復活して逃げられてしまった、なかなか退治できなかった、ということはありませんか?
ゴキブリの種類や、薬剤の種類によってやや違いはあるものの、一般的なスプレー剤を使ったゴキブリ退治の方法にはコツがありますので、ご紹介します。
まず、ゴキブリから30~50センチまでの距離に近づいたら、スプレーを2~3秒噴射します。
ゴキブリが苦手な方は、ゴキブリは後退できないため、後ろから近づくと良いです。
スプレーをかけるとノックダウン効果でゴキブリがひっくり返ります。
ひっくり返ったゴキブリのお腹をめがけて真上からスプレーをもう一度噴射すると、ゴキブリが完全に動かなくなることが多いです。
死骸はティッシュなどに包んでビニール袋に入れ、ゴミ箱に捨てれば完了です。
ピレスロイド系の種類
ピレスロイド系の成分にはいくつか種類があり、適した害虫駆除方法や、対象となる害虫が異なります。
ゴキブリでお悩みの場合は、ゴキブリに効果の高い成分の害虫駆除剤を取り入れるのがおすすめです。
ピレスロイド系成分を使った薬剤は多くの種類がありますが、ここでは特にゴキブリに効果のある薬剤をご紹介します。
殺虫剤を購入するときは、成分にも注目して選ぶと、目的に合ったタイプの商品を見つけやすくなります。
ピレトリン(除虫菊エキス)
除虫菊から抽出した天然の殺虫成分で、即効性があります。
広範囲の害虫に有効で、用途が幅広く、スプレー式害虫駆除剤や蚊取り線香などさまざまな商品があります。効果の持続性は期待できません。
ペルメトリン
ゴキブリへの致死効果が高い成分で、残効性に優れており、持続効果が高いのが特徴です。
ゴキブリ用のスプレー式殺虫剤や燻煙剤などに使用されています。
シフェノトリン
ゴキブリに対する致死効果が高く、即効性、残光性に優れています。
さらに、フラッシング効果があるため、物陰に潜んでいるゴキブリを追い出して駆除する効果が期待できます。
イミプロトリン
ゴキブリへのノックダウン効果に特化した有効成分です。
速効性が高く、ゴキブリ用のスプレー剤によく採用されています。
モンフルオロトリン
ゴキブリとイエバエに対して優れたノックダウン効果が期待できる有効成分です。
ノックダウンのあと、昆虫の動きを静止できるという特徴もあり、ハチなどの危険害虫向けの害虫駆除スプレーとしても採用されています。
ゴキブリ用駆除剤は成分もチェックしておくと効果的
ゴキブリ用のスプレーも効果の違いによりさまざまな種類が登場しています。
商品を選ぶ際には、有効成分もしっかりとチェックしておくと、薬剤の効果を感じやすくなるでしょう。
また、事務所や店舗、飲食店などは、ゴキブリが侵入してくるリスクが高い環境にあります。
その場合、スプレー剤のほかに、自動害虫駆除機などを活用して室内に潜むゴキブリを定期的に退治・防除することが大切です。
ゴキブリ対策でお困りの場合は、害虫駆除業者に対策方法を相談してみることをおすすめします。
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